スーパーで食料を買い込み、
さあ、いざ家路へ、
と駅まで歩き定期を出そうとポケットに手を入れた。
ない。
どのポケットの中にもない。
一気に血の気が引き、焦る焦る。
落としたのか?
さっきバスに乗って、スーパーに入った。
店内を物色して駅まで来た。
きっとスーパーで落としたんだ、、、
何度もポケットに手を入れながら一気に記憶を遡り、
一度スーパーに戻り床に落ちてないか見て回ることにした。
ああ、ついにやってしまった。
オイスターカード(こちらで使っている定期)を無くしてしまった。
なんという不覚。
今日は教室にスマホ置いて帰ろうとしたし、
完全に気が緩んでいる、最悪だ、、、
テンション爆下がりながらも床を全部見て回った。
が、落ちてない。
一応店員さんに聞いてみよう。
でもきっと届いてないだろうな、、、
ああ、定期の再発行ってどうやるんだろう、
と考えながら、勇気を出して店員さんに聞いてみた。
Maybe I lost something here….
落としたのはオイスターカードなんだけど、と伝えると、
ちょっと待ってて!と裏に行ってしまった。
ちょっとしたら戻ってこられて、これかい?と
手にあったのはまさしく私のオイスターカード!!!
(学生割引なので顔写真と名前もついてる)
ここは日本じゃない。
少しでも気を抜いたら、スマホやカバンをカフェで盗られるなんて日常茶飯事。
そんなことは誰もが知る事実。
これを知った上で誰が落とし物なんて戻ってくると期待しますか?
といった状況で、見つかった、、、
いい人、いました。
私はラッキーです。
とてつもなくラッキーだと思います。
誰が拾って届けてくれたのかわかりません。
恩返しは誰かの落し物を見つけたら届けてあげることでしょうか。
そしてそのスーパーでは引き続き買い物させてもらいます。
ロンドンでもこんなことあって嬉しかったという記録でした。